2016年5月27日金曜日

「週刊金曜日」集刷版

「植村バッシング」の正体を多角的、多面的に伝える

植村隆さんをペンの力で支え、励ましてきたメディア「週刊金曜日」が、これまでの関連記事を総まとめした特別号(集刷版)を発行しました。
本文全66ページ、収録記事は掲載日付順に25本。植村さんへのバッシングがいかに虚妄に満ちたものであるかが、この2年間の動きとともによくわかる構成になっています。
記事執筆者は、能川元一、中島岳志、辛淑玉、西野瑠美子、吉方べき、神原元、徃住嘉文、長谷川綾のみなさん。学者、ジャーナリスト、弁護士、運動家などさまざまな立場から「植村問題」に向き合って書かれた記事の集大成です。全体を通じて「植村バッシング」の正体が多角的、多面的に検証されています。
能川さんは、ほとんどのメディアが植村問題を無視する状況の中で、産経新聞とSAPIOの記述を「卑劣で低次元のデマ」と断じました(2014年7月)。「週刊金曜日」のトップランナーとなった記念すべき記事です。中島岳志さんは、北星問題を戦前の言論弾圧「矢内原事件」と重ね合わせ、「正義と良心」による解決を訴えました(同11月)。吉方べきさんは、朝日新聞の報道が慰安婦問題の発端だと主張する「歴史修正主義者」たちを徹底的に批判しました(2015年4、9月)。ふたりの新聞記者(徃住、長谷川さん)は、東京と札幌で裁判、集会を取材し、米国にも同行し、4本の記事を書いています。
そして植村さん。8回にわたって書いた産経新聞、読売新聞批判が完全収録されています。8回分の連載を通して読むと、産経、読売両紙のいい加減さがよくわかります。「植村問題」をめぐる理非曲直がみごとに浮かび上がってきます。憤りを越えて、痛快な読後感と臨場感を得ることができました。これこそが、まとめて読むことができる集刷版のありがたさです。
この集刷版(正式には抜き刷り版と呼びます)は、「支える会」が編集人となっています。たくさんの方にこの雑誌を読んでいただき、植村さんへの理解と支援をさらに盛り上げるための裁判支援ツールです。定価600円。限定出版のため、書店で購入することはできません。そこで、イベント会場などで直接買っていただくほか、「支える会」を通じてお求めください。申し込み方法は、次の通りです。

■郵送申し込み
氏名、送り先住所、冊数を明記して、「植村裁判を支える市民の会」の振替口座02700-3-70778に、下記料金をお振り込みください。
■料金(送料込み)
1冊780円、2冊1500円、3冊2100円、4冊2750円、5冊3350円 (6冊以上はご相談ください)

札幌での会場販売は、6月10日(金)の「裁判報告集会」(午後6時、札幌市教育文化会館)と、同12日(日)の「負けるな北星!の会」総括シンポジウム(午後1時30分、北大学術交流会館)で予定しています。
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